2012年7月28日土曜日

暑い夏を乗り切る「ヘルシー弁当」がグランプリ 「宮代野菜のお弁当コンテスト」を開催

宮代町産の野菜を使った完全菜食の「お弁当」コンテストが28日、宮代町の新しい村で開かれ、11作品の中から、宮代町食品生活改善推進協議会による「暑い日でも食欲がわく『ヘルシー弁当』」がグランプリに輝いた。



宮代町では地場産の野菜等の食材を活用する地域循環型産業を創出することを計画しており、このコンテストをきっかけとして様々な事業への展開を意図している。


28日は、事前にエントリーした11組の応募者が、手作りの弁当を持参。


庄司町長ら審査員が試食を行なって、宮代町産の野菜をうまく生かしているか、独創的か、作りやすいか、などの観点等から審査を行なった。


今回のコンテストは、宮代町の野菜を生かすというコンセプトから、肉や魚といった動物性の食材は一切使用できないというもの。


それだけに、彩りや食味が単調になるのではとの危惧もあったが、応募の各弁当はその心配を払拭するすばらしい出来。


このため、急遽、特別賞を1点増やし3点とするなど、審査が長引き、表彰式開始が遅れる一幕も。


なお、特別賞はマルワアラッティゲ・レヌーカさんの「新しい村特製旬のベジタブルカリー備え弁当」


吉田多賀子さんの「宮代野菜Bento」


横尾幸次郎さんの「お惣菜弁当」が受賞した。


宮代町では、今回のコンテストを契機として受賞者を講師とした「勉強会」の開催、「宮代料理の会」結成、コンテスト受賞作品の商品化・販売、宮代産食材を使用した食堂等の開店等支援などの企画を具体化させていきたい考え。

宮代(福島)の桃が宮代(埼玉)で 新しい村で対面販売

福島県といえば果樹。中でも桃は有数の産地。その美味しい桃を食べて「応援」しようとのイベントが埼玉県宮代町で28日行なわれ、多くの人が買い求めてていた。


福島県福島市宮代地区は桃の栽培が盛ん。


同名のよしみでと埼玉県南埼玉郡の宮代町では、昨年に続いて今年も、宮代地区の「桃」を販売。


埼玉県宮代町の「新しい村」に設置された特設販売所では、美味しい桃が並べられ、生産者による対面販売。


新鮮な桃にくわえて1パック(5個)で500円とリーズナブルなこともあって、多くの人が買い求めていた。


試食させてもらったが、「美味しい」。


私の手にもずっしりと重い「桃」の袋がしっかり握られて、家路に・・・。

2012年7月24日火曜日

ニンジンの戯れ 三つ巴? 三角関係?

宮代町の家庭菜園で、奇妙にからみあったニンジンが掘り出された。


石ころが多い畑に植えられたニンジン


間引きを怠った結果


3本がどういうことでからみあったのか



慎重に解きほぐしてみると・・・・・。

2012年7月22日日曜日

ひいじいちゃんたちの夏休みをのぞいてみよう 宮代町郷土資料館で企画展開催中

「朝ははやくおきて、顔や頭をあらひ、ぬれてぬぐいでからだをふきなさい」「毎日すずしいうちに復習(おさらい)をしなさい」「なるべくすずしいところで元気よくあそびなさい」百間尋常高等小学校(現宮代町立百間小学校)が大正7年に児童や保護者に出した「夏休み中の心得」の一部。

明治・大正・昭和の子供たちはどんな夏休みを過ごしていたか、また、どんなところに夏休み旅行していたか。宮代町郷土資料館では「夏の思い出」と題して企画展を開催中である。10月14日まで。



7月22日現在、宮代町の公立小・中学校は夏休みに入ったが、大正7年の百間尋常高等小学校の夏休み中の心得によると、夏休みは8月1日から31日までの1ヶ月間。同資料には、その間の生活の注意が細かく述べられていて興味深い。


夏休みといえば先の心得にも出ているが、「学校から出した課題はのこらずやりなさい」「できるだけうちの手伝いをしなさい」とし、その様子を日誌の形で提出が求められる。


その「夏季休業日誌」を読むと当時の生活ぶりや子どもたちの手伝いの様子がうかがわれる。


夏の暑さ対策は「団扇」と「扇風機」。先の心得では「なま水をのみ、あからまぬ果物、又はあからみすぎた果物をたべてはいけません」「夜ははやくやすみ、はらをひやさぬやうにしなさい」とも。


夏休みの楽しみといえば「旅行」。


今回の展示では、約200点の当時(明治から昭和初期)の写真(絵葉書)が展示されている。


「日帰りあるいは一泊程度の近郊の観光地の絵葉書を中心」にしているが、


これらの資料は宮代町の人が所有していたもので、かなり広範囲に「旅」をしていたことをうかがわせる。


夏休みの予定がまだの児童・生徒は、この企画展を見てから、同じ場所にいってどう変わっているかなどを調べるのも夏休みの課題としては面白いのでは・・・・。


明治39年の日比谷公園全景図や


千葉(稲毛・銚子・成田山)、茨城(水戸・霞ヶ浦・大洗)、栃木(那須・佐野・日光)、群馬(藪塚・太田)、埼玉(秩父)、神奈川(鎌倉・江ノ島)などの地図や絵葉書など当時のこの地を知る上でも興味深い展示となっている。


まや、「がんばろう!東北」として、宮城県・松島の明治時代の絵葉書も展示されている。

2012年7月17日火曜日

顔の見える減災講習 みやしろ大学公開講座開催

講師は町職員、身近な問題から説き起こす、そんな「顔の見える減災講習」が17日、宮代町のコミュニティセンター・進修館で開催され、ざっくばらんな雰囲気の中で本音の防災講演が行なわれた。


この講演が行われたのは、宮代町のシニアーを対象とした生涯学習の場「みやしろ大学」。


講師は、宮代町の町民生活課の生活安全担当の職員。こうした、講演会では著名な講師を招いての講習が多いが、今回はより身近な防災に関する被害予防措置をということで、町職員の講演となった。


先の東日本大震災時の宮代町民の疑問は「何故宮代町は周辺に比べて、震度6弱高い震度が表示されたか」ということ。従来から、周辺市町に比べて、高い震度が表示されることが多かったが、先の東日本大震災では、埼玉県で唯一「6弱」となった。だが、死者・重傷者等ゼロ。火災発生無し。建物被害は屋根瓦のずれ・落下・破損など周辺市町と比べても目だった差は見られない。震度の割には被害が軽微だったということで「6弱」にクエスチョンマークをつける町民も多い。


講師は、「6弱というのは計測震度で5.5以上6.0未満。宮代町は5.5だった。隣町は5.4だったので5強となった」


「さらに、宮代町の震度計が設置されている場所(役場中庭)は、蓮谷地区と呼ばれるところで、以前は田圃や沼地だったところを造成した場所。ゆれやすい地盤ともいえる」との説明に、会場の人も納得。


こうした説明を始め、一般的な防災・減災の心得や建物の耐震診断・耐震改修の制度等町の取り組み等身近で実践的な講演。宮代町の状況を熟知した町職員の「顔の見える説明」に納得の会場となった。


なお、宮代町ではこうした町職員による密接な防災・減災講演のほか、9月9日には科学実験による自然災害への心構えの「防災講演会」を開催するほか



9月29,30日は避難所宿泊訓練、10月14日には町としての防災訓練。さらには各自主防災組織によるきめ細かな防災訓練など、様々な形での防災・減災への取り組みを行なっている。

2012年7月15日日曜日

「日本一高齢者であふれる埼玉県?!」どうする高齢社会 杉戸町で市民公開講座開催

「治す医療」から「支える医療との共立」を。「これからの医療のかたち」はどうなっていくのか。そうした問題に正面から向き合った、市民公開講座が14日、埼玉県杉戸町の生涯学習センター「カルスタすぎと」で行なわれ、150人ほどの市民が、医療・介護の置かれている現状とこれからについて考えを新たにした。


この講座は、全国的にも極めて先進的な地域医療体制「とねっと」の構築を進めているNPO法人埼玉利根医療圏の糖尿病ネットワークが開催したもので、埼玉利根医療圏の属する埼玉県東部地域の医療の現状と今後の見通し、将来どうあるべきかを、医療の専門家ばかりでなく、一般市民にも分かってもらい、共に解決への道筋と、新しいシステム構築とその協力体制を話し合うことが狙い。


特に、埼玉利根医療圏は医師の不足が言われており、現在のこれから更に進む高齢社会にどう対応していくかが喫緊の課題ともなっている。


こうした中で、14日は、東京都文京区で在宅医療診療所を中心に活動している医療法人鉄祐会などが石巻市に開設し、東日本大震災の被災地支援・復興に積極的に取り組み、成果を挙げている石巻医療圏健康・生活復興協議会の園田・事務局長が「地域と共に取り組む被災地復興の歩み」と題して、復興への取り組みと問題点、その解決策等の講演を行なった。


復興は、「地域の力を引き出す」ことと「行政を補完する民間のあり方を示す」ことを実感しているとし、地域の人との密接な交流のなかで地域の力を底上げしていく方向に進めていくことが永続的な力になっていくこと、行政の優れている点を民間の持つスピードと柔軟性で補完していく協調体制が重要であるとした。


引き続き、医療法人財団「夕張希望の杜」の八田理事長(歯科医師)が「歯科からみた多職種連携」と題して、これからの医療および介護のあり方について、実践例を交えての講演を行った。


財政破綻した夕張市。その夕張市に向かって日本は進んでおり「夕張は日本の縮図」という。
夕張市が財政破綻した平成18年の高齢化率は43%。当時の日本の高齢化率は22.5%。現在は更に進む。


将来の県別高齢者人口の増加率(H17年比H27年)を見ると、埼玉県が1位で、この数字のとおり進むとすれば「日本一高齢者であふれる県!」と、増加テンポが速いことを強調。


その状況に対処するためには、国などが進めている「治す医療」から「支える医療」に劇的に変化させていくことが求められるとした。


そうした流れの中で、人が終末に向かっていくなかで、「生きがいを持って暮らしていくこと」、そのため、あるいは生きがいとしての「美味しく食べる」生活を提供することが「支える医療」のポイントとする。


これを受けて、「食」を楽しむためにはと題して山口・歯科衛生士が「口腔ケア」の問題点と取り組みを実践例を交えて説明。


「口腔ケア」の実践指導も行なった。


最後にまとめとして八田理事長が「支える医療」としての「とねっと」を埼玉県全体に拡大していくことが求められているとも。


休憩を挟んで、「とねっと」など地域医療の構築に積極的に取り組んでいる東埼玉総合病院の三島院長が「高齢社会、当院が考えるこれからの医療」と題して、 「地域密着型病院の新しいモデルとなる」病院作りを進めていくことを表明。


さらに、進む高齢化社会のなかで、医療・介護・福祉が有機的につながり、「心豊かな、笑顔のたえない地域づくり」につなげていければとした。


講演の締めくくりとして、東埼玉総合病院の中野医師をコーディネーターとして講演者によるシンポジュウムが開かれ、「とねっとについて」などの質問が会場から寄せられた。

医療問題という、一般にはなじみの少ないテーマだが、幸手市や杉戸町、宮代町などから多くの人が聴講に訪れ、「高齢化の中で、医療も変化していかなければならないのだなという感じを持った」「こうしたことを私たちに伝えてくれるこの講演会の開催に感謝したい」などの声が聞かれた。