2013年11月10日日曜日

指揮官とは? 講演会を開催 宮代町商工会


宮代町商工会は10日、東日本大震災時、東京都緊急消防援助隊総隊長として第一線で福島原発対応の指揮をとった佐藤康雄氏を迎えて、「東日本大震災における指揮者の判断」と題する講演会を行った。


スライドや動画などを交えて、危機一髪で給水に成功した様子やその時々の指揮官としての判断思いなどの講演に、会場に訪れた250名ほどの経営者など聴講者はうなずきながら聞き入っていた。


3.11東日本大震災の発災に対応できたのは、平成22年11月20、21日に行なわれた、緊急援助隊関東ブロック合同訓練(ブロック型、24時間型訓練)から得られた自信があったからこそ。「訓練の大切さ」を感じたという。


東京都でも災害は発生しているが、発災から1時間後には消防庁長官から「緊急援助隊派遣要請」で気仙沼等に派遣。東京湾でのコンビナート火災への対応。そうした中で福島原発事故。


「災害対応力は想定力」「情報は決心の礎」「リーダーは変化に着目すべし」と、福島原発に対する想定訓練を荒川で実施。その夜に派遣要請を受け、福島に向かい、危機一髪で任務を遂行すると共に全員の無事帰還を達成。

佐藤氏は指揮官として福島に向かったが「指揮を執るだけだったら優秀な部下がいる。私が現地に行ったのは『決断すること』と『責任をとること』のため」と。

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