同マイクロロボコンは長野県勢が強さを発揮して第1回大会から第3回大会まで優勝旗をも持ち帰っていたが、第4回、第5回と東京都の総合工科高等学校が快進撃し、長野県勢は優勝から遠ざかっていた。
こうした中で、今回から、競技規定が大きく変わり、環境への負荷の軽減や省エネルギーに対応できるエンジニアーの育成という意味を込めて「電源としてボタン電池などの使い捨ての一次電池は使用不可とし、再利用可能な二次電池を使用すること」としたほか、これまでマイクロロボコンへの関心を高め製作に興味を持ってもらうため配布していた参考用のキットの配布をやめ、「柔軟な発想の下で製作を」とした。
こうしたことから、電源としてソーラーパネルを搭載したマイクロロボコンが登場するなど、ユニークでアイデアにあふれた大会となった。
これまでの大会がマイクロロボコン大会第一世代とするならば、マイクロロボコン大会も第二世代へとジャンプアップした大会ともなった。
このため、午前9時15分から始まったレギュレーションチェックを通過できないマシンも多たほか
競技でも、これまでになくリタイヤするマシンが多かった。
また、採用する二次電池の種類による差も見られるなど、マイクロロボコンの奥深さとクリアーしなければならない課題も多くあることが浮き彫りになった大会ともいえる。
8日の日本工業大学には自作のマイクロロボコンを持った参加者が集結、
前年優勝の東京都立総合工科高等学校の生徒が選手宣誓して競技開始。
午前中、一次予選のタイムトライアルを行い
上位8名が午後からの決勝トーナメントに進んだ。
決勝トーナメントは東京都立総合工科高等学校から3名、長野県箕輪進修高等学校2名、秋田県立大曲工業高等学校2名、長野県飯田工業高等学校1名と強豪校が顔をそろえた。
決勝は長野県飯田工業高等学校の市澤輝之君の「オイデ」号と東京都立総合工科高等学校の高橋元君の「ELEMENT」号の争い。両機とも健闘を見せたが、
予選8位とぎりぎりで決勝トーナメント進出し、試合運にも恵まれて勝ちあがった「オイデ」号が、最後は底力を発揮して、難コースを制して優勝した。
以下順位は次のとおり
2位 東京都立総合工科高等学校 高橋 元 ELEMENT
3位 秋田県立大曲工業高等学校 三浦 悠也 大曲工Y-2
4位 秋田県立大曲工業高等学校 佐藤 聖也 大曲工S-3
5位 長野県箕輪進修高等学校 唐澤 春樹 みのきち4
長野県箕輪進修高等学校 藤沢 誠 Blue
東京都立総合工科高等学校 澤井 進也 15P
東京都立総合工科高等学校 渡邉 良樹 椎茸
特別賞の受賞者は次のとおり
技術賞 群馬県立伊勢崎工業高等学校 飯塚 翔 AHIKN-4
エコロジー賞 埼玉県立狭山工業高等学校 関場 巧 白豆二号デザイン賞 岩手県立千厩高等学校 村上 翔太 AVS-09
学長賞 秋田県立大曲工業高等学校 佐藤 聖也 大曲工S-1