お日待ちとは、「近隣の仲間が集まって特定の日に徹夜してこもり明かし、日の出を拝む行事。正月・5月・9月などに行われ、しだいに酒宴を伴うようになった」(デジタル大辞泉)行事で全国各地で行なわれていた(現在も続けられているところは多くない)。
埼玉県宮代町の蓮谷稲荷神社では毎年10月18日の夜行なわれ、「お日待ち灯籠立て」として、10年ほど前までは、蓮谷稲荷神社の氏子(15軒)の前に、若者たちが灯篭を立てて飾り、日暮れからその灯篭に火を入れ、その灯りのなかを、それら灯篭を見ながら蓮谷稲荷神社に向かい、豊作のお礼と無病息災・家内安全等のお参りをした。
この行事を続けていく若者がいなくなったことから10年ほど前から途絶えていた。
これを復活したのは、蓮谷稲荷神社など宮代町を花いっぱいにしようと
「はなみやしろ」活動を展開している宮代町商工会青年部。
「はなみやしろ」活動と共に、3.11の東日本大震災をを契機として地域コミュニティの大切さや地域のつながりが痛感されている中で、「お日待ち」を復活させ地域の連帯を強めようと動き出したもの。
近在の子どもたちに、灯篭を造ってもらったり、アジサイの挿し木を行なってもらったり
「お日待ち灯籠立て」は10月18日に行なわれていたが、それに近い、日曜日にということで、21日開催された。
子どのたちが作った灯篭が境内に灯され
幻想的な情景をかもす
子どもたちは、お餅やお菓子をもらって、はしゃぐ
蓮谷稲荷神社氏子の加藤さん挨拶に立って「お日待ち」の説明と開催に至った経緯を説明。
宮代町のヒーロー「ハナレンジャー」も登場して
雑草軍団を蹴散らし
無事に全灯篭に点灯
子どもたちと握手したり、記念撮影に応じたり
闇に包まれ、灯篭の灯りがいっそう際立つ中で
復活第1回の「お日待ち」は幕となった。