2012年8月6日月曜日

「演劇のない演劇祭」?!  第11回平原演劇祭第1部開催

宮代町の夏のイベント「平原演劇祭」が5日、宮代町郷土資料館内の旧加藤家住宅で行なわれた。


「平原演劇祭」は宮代町在住の劇作家・高野竜氏が主宰。今年で11回目を迎えた。


今年のテーマは「演劇のない演劇祭」 という奇妙なもの。さらに、「加藤家築「ほぼ」200年祭」のサブタイトル。


舞台では様々な試みが行なわれ、「そこに演劇はあるのか、ないのか。ひいては演劇とは何のことを指すのか。そういうことを考えながら、そして、どんな場合でももっと向こうにある風景のことを考えながら、ある種の神事のように(でもアホアホに)執り行いたい」(高野氏)という舞台。


最初の演目?は劇団12による「超冒頭・しじみSF・全編は来年まで待ってねvvはあと←」


加藤家の雨戸が閉じられ、座敷の電球が唯一の照明という中で行なわれ


遅れてきた人は外の夏の強い日差しから、暗い座敷に放り込まれて、目がなれず 一気に異空間へ


次の演目?は、ヨクナパトーファによる「RPZL予告編」「LAHORE」(映画)


続いての演目?は、みやしろ演劇パーティによる「やまねのネンネ」(足仮面)


足仮面とはなじみのない演目だが、韓国の足で演じる仮面人形劇「パルタル」(無形文化遺産)。


その詳細については「ユネスコ・アジア文化センター」の「アジア太平洋諸国の無形文化遺産データベー」の「パルタル」(こちら)をご覧ください。




引き続いては、即興実験学校による「即興劇」(インプロ)


脚本も、設定も、役も何も決まっていない中で、その場で出てきたアイデアを受け容れ合い、ふくらましながら、物語をつくっていく。


2001年9月に設立の「即興実験学校」の埼玉分校が今年5月に久喜市東鷲宮にオープン


毎月第2水曜日、シンフォニーレジデンス多目的室でワークショップ(大人¥500、小人¥100(未就園児は無料))を開催するほか各種のイベントなどで、即興演劇を紹介している。

5日の舞台でも、設定や配役をその場で決めながら、観客を巻き込んで、様々な即興演劇を紹介


最初は戸惑いがちの観客も、次第に舞台に・・・。


「演劇とは何」という感じの舞台が展開し


笑いと笑顔の舞台が展開される。


続いては、松本萌さんによる「舞踏」







最後の演目は、演劇前夜による「生態を変える記」(朗読)




なお、「平原演劇祭」は3部構成で開催されるが、第2部は宮代町を飛び出して、8月26日午後2時から、東京都府中市是政5-6-6ライオンズプラザ府中是政駅前マンション1階の「豆茶房でこ」で行なわれる。1000円(ワンドリンク付) 。