2012年11月2日金曜日

「お年寄り向けの清掃サービス」に宮代町長賞 日本工業大学第7回ビジネスプランコンテスト

埼玉県宮代町の日本工業大学は起業を志す学生を支援すると共に起業家精神を醸成しその資質を養うことを目的に同校学生等を対象とした「ビジネスプランコンテスト」を毎年実施しているが、2日、「第7回ビジネスプランコンテスト 」の受賞者表彰式を行なった。


宮代町では、こうした学生たちのアイデアと起業家精神をまちづくりに生かし、宮代町を若者の感性にあふれた魅力的で若者の訪れたい・住みたい街とするため、2010年度から、同コンテストに「町長賞」を新設し、学生起業家の支援方針を打ち出しており、今年度は、三角 健太、酒井 遊、山谷 悠和さんの提案した「お年寄り向けの清掃サービス」に町長賞を贈った。


日本工業大学第7回ビジネスプランコンテストは応募総数101件のうち、書類審査を通過した25件のプレゼンテーション審査を行い、優秀賞10件、奨励賞4件、 努力賞6件の受賞者を決定した。

受賞者は次のとおり(敬称略、カッコ内は共同提案者名)
●優秀賞
●学長賞 辻 輝明(恩田 龍之介) 「除染作業やります!~あなたの街をクリーンに~」
●NITEC埼玉産学交流会賞 峯岸 克弥 「月刊、学生新建築」
●川口信用金庫賞 小谷野 健太 「アメリカンコミックカフェの経営」
●宮代町長賞 三角 健太(酒井 遊、山谷 悠和) 「お年寄り向けの清掃サービス」
●産学連携起業教育センター長賞 柴田 大樹 「地域交流型カメラ講座および訪問販売」
●審査員特別賞 中島 知樹 「日本工業大学内における衣類のクリーニング・サービス」

●優秀賞
真鍋 史彦 「茶道における道具組シミュレーションサービス」
鈴木 啓太(五井 直人) 「傘リサイクル販売」
吉田 健志朗(黒須 健介) 「電子書籍喫茶ブックリーダーの貸出業務」
金子 剛士 「競売型求人サイト、ワークション」

●奨励賞
森田 晋史(長田 周) 「思い出ディスク開発・事業」
櫻井 洋平(大野 裕也、近藤 悠里) 「工房と機材の貸し出し」
茂串 光崇(橋本 真澄、早川 慧) 「これもファミリーレストラン?」
内田 俊樹(金子 彩、金室 勇樹) 「掲示板を使ったソフト開発支援ビジネス」

●努力賞
石井 貴文 「現代の偏食を抑制する弁当の開発と販売」
村田 修一 「HappinessShopping一買物する人たちのために一」
小林 朗人 「自動商売機」 
森田 裕也(渡邉 文雄) 「季節を彫刻したガラス絵・グラスの販売」
横関 郷平(日暮 憲道、齋藤 康) 「鉄道の町、大宮でレンタルレイアウト店を開く」
村田 岳史(水戸 亮、小林 勇斗) 「真・運転代行 帝京 ~トラック始めました~」


表彰式後、優秀な提案のプレゼンターションが行なわれた。


宮代町長賞に輝いた「お年寄り向けの清掃サービス」は、高齢化社会の中で、公共や企業の手が届きづらい、隙間な業務を若い力とシルバーのソフトを結びつけて起業化していこうというもので


その一歩として、清掃を中心とした会員制の高齢者サポートサービスを展開し、それをベースに様々なサービスへと拡大していくことを狙うというもの。


宮代町では、こうした学生起業家の表彰にとどまらず、東武動物公園駅前の空き店舗を活用して、学生たちのアイデアを具体的に起業してもらう宮代まちおこしショップ・「ミヤシロまちプロジェクト」をオープンし、支援する体制をとっている。



「ミヤシロまちプロジェクト」では現在、宮代町施設案内タッチパネルサービス「みやナビ+(プラス)」と町民や宮代町を訪れた人が語らい交流するベンチを受注・製作・販売・設置する「学生とまちを結ぶ間(あわい)のベンチ」業務の二つが動き出している。