その名は「ネジバナ」
またの名を「モジズリ(綟摺)」
花が花茎の周りに螺旋状に並んで咲くことから「ネジバナ」
花のつきかたが、「信夫もじずり」という織物の捩じれた模様に似ていることから「モジズリ」。
「信夫もじずり」とは「シノブの茎や葉の色素を布にすりつけて表したねじれたような模様。また、そのすり模様の衣服。昔、陸奥(むつ)の国信夫(しのぶ)郡(福島県福島市)で産した」(デジタル大辞泉)
「もじずり」とは、古くから親しまれて呼ばれていた名前。
百人一首にも「陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに」(源融)の句が見られる。
角川書店(現・角川グループホールディングス)の創立者で俳人の角川 源義は「ねじ花をゆかしと思へ峡燕(かいつばめ)」と詠むなど、古くから親しまれてきた花。
宮代町では、6月中下旬ごろから花が見られ始めるが
今年も、咲き始め、散歩の人も足を止めて、しばしの語らいも・・・。
このネジバナ、右巻きと左巻き、中には巻かない頑固者もあり、どっち巻きかを見ながら花を楽しむ人の少なくない。
右巻きが多いのか左巻きが多いのかは、当宮代NOWのHPに良く投稿してくださるPOKKUNさんが毎年調査しており、これまでのところ、右巻きと左巻きがほぼ半分づつということのようである。
小さなランの花。
あなたもちょっと足をとめて、見つめてみませんか。
草原など、日当たりの良い、背が低くく、よく手入れされている草地
公園などで見ることが出来る、
ただ、この花、栽培するとなると、他のラン同様、難しいところから
生えている、そのままの状態で見てあげてください。
手折ったり、掘ったりするのは厳禁です。